ウクライナ政権と軍に不協和音 大統領、求心力低下を警戒 共同通信国際ウクライナ侵攻
(VOVWORLD) -ロシアの侵攻を受けるウクライナの政権と軍の間で、対外発信や幹部人事に関して不協和音が生じています。
(写真:AFP/TTXVN) |
十分な意思疎通を欠いていることがうかがわれ、失態が続けば政権の求心力低下につながる恐れもあります。ゼレンスキー大統領は神経をとがらせているとみられます。
ウクライナ軍のザルジニー総司令官は英誌エコノミストへの1日の寄稿で「戦争は新たな段階に入りつつある。第1次世界大戦のような、変化の少ない消耗戦だ」と述べ、ロシアに有利な状況が生まれていると指摘しました。
この発言について、大統領府高官はウクライナメディアに「私が軍にいたら、前線で起きていることや今後の選択肢について報道機関に話したりしない」とけん制しました。軍最高司令官を兼ねるゼレンスキー氏も4日の記者会見で「膠着状態ではない」と述べ、ザルジニー氏の戦況分析を否定する形となりました。
ゼレンスキー氏が3日発表した特殊作戦軍の司令官人事では、交代となった前司令官が「理由が分からない。報道で(交代を)知った」と暴露しました。(共同)